本試験直前期に役に立ったことをまとめてみた【社労士試験独習者】
2017.08.11
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平成29年8月27日(日)の第49回(平成29年度)社会保険労務士試験に向けて、ラストスパートをかけている受験生の皆さん、お疲れさまです!
今年の受験申込者数は約4万9900人と、5万人を割り込んだとはいえ、これは記念受験層や無勉受験層が減って、むしろ少数精鋭の強者が残っているんだろうと気を引き締めておられることでしょう。
今日は、去年のこの時期、自分がやっていて合格に役に立ったことをまとめてみようと思います(筆者は去年の第48回社労士試験に何とか合格できました)。
残念ながら裏技的なものはありませんが、何かの参考にしてもらえればと思っています。
模試・過去問の復習は徹底的にやる
これは基本中の基本だと思います。
細切れ時間を利用して過去問を繰り返すとか、模試の復習は解説欄の発展箇所も含めて読み込むとか、直前期になってもやるべきことはたくさんあります。
この時期は、自分の苦手な科目に特に時間を割いてもいいかもしれません。
筆者は、労一が苦手だったので、この時期は労一にかける時間を多くしていました。
新しいことをやるのではなく、あくまでも模試と過去問の復習が中心でした。
本試験で、過去問や模試でやったことのある問題が出たときの嬉しさは格別です。
ただ、思い込みによるケアレスミス(同じようにみえて同じではないこともあるので)には要注意です。
やったことのある問題が出たときほど、嬉しさを抑えつつ、慎重に確実に点をいただきましょう。
音読しながら、手書きする
とてもアナログかつシンプルな方法ですが、高校生のころに英単語を覚えるのにやっていた方法です。
覚えたい単語を声に出しながら、手書きする。
これを社労士試験でも応用していました。
社労士試験では、キーワードとなる専門用語がたくさんあり、やっかいなことに似ている専門用語もたくさんあります。
「平均標準報酬月額」と「平均標準報酬額」とか、「支給停止基準額」「支給停止調整開始額」「支給停止調整変更額」など、例をあげればきりがありませんが、とにかくややこしいのです。
これに関しては、真正面から取り組むほかないと思っています。
ただ、英語のテストと異なるのは、書き取り方式ではなく、選択方式だということです。
つまり、自力で100%再現する必要はないということ。
与えられた選択肢の中で正解を選べればよいのです。
しっかり意味を吟味しながら、何度も声に出して手書きした用語は、体に染みついていきます。
すると、間違っている選択肢のちょっとした言い回しに、どことなく違和感を覚えるようになるのです。
違和感のアラームとでも言うのでしょうか。
こうなったらもうけもので、消去法で正解を導くことができます(もちろん選択肢を決め打ちで選べれば一番かっこいいのですけど)。
また、これは、いわゆる目的条文を覚えるために使えます(目的条文の重要性は言うまでもありませんね)。
目的条文を読みながら手書きしていく。
目的条文を暗唱できるようになる必要はありませんが、間違った選択肢に違和感アラームが作動するようになればいいのです。
地味な作業ですが、本試験でこそ、違和感アラームは威力を発揮します。
どうしても覚えられない数字をカード化する
社労士試験をやっていると、どうしても覚えられない数字や、いつも間違えてしまう数字というのが出てきます。
同じような数字がいろんなところで出てくるので、これはしかたのないことだと思います。
ただ、この「どうしても覚えられない」というのは、個人差があって、ある人には簡単に覚えられるものが、他の人にはどうしても覚えられないということが起こり得ます。
つまり、こればかりは個人の問題ですので、他の人の作ったものは役にたたないということです。
たとえば、筆者の場合、なぜか徴収法の第3種特別加入保険料率が、1000分の3だか5だかでわからなくなるのです(正解は1000分の3です)。
こういう現象はしかたないとあきらめて、自分専用の「どうしても覚えられないカード」を作ることにしました。
カードといっても、市販のちょっと大きめな単語カードに単純に数字を書いた、なんてことのないものなんですけど、これが本番直前にお守りのような存在になっていました。
本番時は、逆に「これだけは完璧に覚えているカード」になっているのです。
社労士試験において、あいまいな知識は、役に立たないどころか有害でもあります。
特に数字に関しては、正確な知識だけが得点に直結します。
それに、本試験でこの数字が出てきたときは、確実に1点取れたという安心感にもつながります。
このカードのおかげでリラックスして本試験に臨むことができたと思います。
白書・統計対策は毎日やる
白書・統計対策の重要性はこれまでに何度か述べてきました。
筆者は、予備校の対策講座のレジュメと受験雑誌の特集号を毎日繰り返し読み込んでいました(去年の7月から本試験前日までこれを実践しました)。
数字を完璧に覚える必要はないと思います。
どんな内容の統計があるのか、だいたい何割程度が該当してるかなど、ざっくりしたところを繰り返し押さえていきました。
最近の傾向として、統計そのものの仕組みを問う問題も出ているので、今思えば、そういう対策もやっておいた方がよかったのかなと思いますが、そこまでは手が回りませんでした。
平成26年の選択労一で失敗した翌年は、統計学の本を買ったりもしましたが、それが役に立ったのかどうかはよくわかりません。
そういうことよりも、統計のトレンドを押さえるとか、白書の問題意識を感じ取るとか、そういうことの方が役に立ったように思います。
ここでも繰り返しになりますが、いかにして違和感アラームの感度を上げていくかということかなと思うのです。
抽象的な表現で申し訳ないのですが、具体的な方法としては、とにかく毎日、白書・統計に触れておくということです。
あとは、白書・統計に関する模試の復習もお忘れなく。
なんだか、柄にもなく偉そうなことを書いてしまいましたが、去年の自分を思い出して、自分なりに書けることはないかと考えた次第です。
この時期、心身の健康にも充分に気を配ってください。
暑くない時刻を見計らって、ウォーキングなど軽い運動もお勧めします。
皆さまの合格を心よりお祈り申し上げます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。