第50回社会保険労務士試験の試験問題の公開を受けて思ったこと(選択式感想)
2018.08.28
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2018年8月26日第50回(平成30年度)社会保険労務士試験が行われました。
受験された皆さま、本当にお疲れさまでした。
筆者は、毎年試験問題が公開されると、一応自分でも解いてみることにしています。
今回は選択式についてその感想を簡単にのべたいと思います。
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選択式の全体的な感想
率直な感想として、いわゆる難問奇問という出題はそこまで見当たらなかったように思います。
しっかり準備してきた受験生であれば、満足のいく結果が得られたのではないでしょうか。
労一に関しても、比較的素直な出題だったと思います(ここ数年がちょっとひねり過ぎていたところもありますが)。
ケアレスミスがなければ、「1点足らずに泣く」(妖怪イチタリナイ)といったことは例年に比べて少ないのではないかと思っています。
ただ、安全衛生はいつもの感じで少し細かいかなと思いましたし、健康保険はちょっと考えてしまうところもありました。
選択式の合格ラインが上昇した場合、こういったところでいかに点数を上積みできるかが勝負を決するかもしれません。
いずれにしても、今回の選択式は、全体として、運の要素に左右されることなく、ちゃんと勉強してきた人がちゃんと点の取れる内容だったのではないかと思います。
選択式の各科目ごとの感想
労基安衛
- ぱっと見た感じ、3点はいけそう
- Aは30日か1ヶ月かで迷ったけど、受験生なら正確に覚えているはず
- DEの安全衛生は、ちょっと細かい。この2問とれたらうれしい
労災保険
- また特別加入ですか。しかも全問(受験生なら特別加入を外していることはないとは思うけど、まだ出ないだろうとか高を括って、後回しにしていた人は驚いたかもしれない)
- 選択肢が4択になってて難問揃いかと一瞬びびったけど、そうでもない
- D(林業)は迷ってしまったが、他はいけそう
雇用保険
- 今年は数字問題ですね
- 粛々と解いていくだけ
- 5点満点もいけそう
労務一般
- そこまで奇をてらった問題ではない(久しぶりに心が折れない)
- 選択肢もそこまで細かくない(「100人」と「101人」とか出てなくてよかった)
- E(生産年齢人口)だけは嵌めにきてる感じは否めない(労働力人口の定義をしっかり覚えているかってことなのかな)。まあ1問だけなら致命傷にはならない
社保一般
- 確定給付年金からの3問(C~D)は、マイナー論点ではないので合格を目指す受験生なら正確に覚えておきたいところ(細かい知識を忘れていた筆者は迷ったけど)。
- Aはちょい迷う(今年が3年おきの保険料改定の年だったことも関係してるのかな)
- Bは落ち着いて計算(足し算)すればいけるはず
健康保険
- 出ました条文穴埋め問題。3問(A~C)あるし、ちょっとパニック入るかもしれない。ただ、目的等の条文問題は準備していないことが言い訳にはならない
- 選択肢も結構バラバラに配置してあって、追い込んできてる感じがする
- 後半2問(DE)で落ち着きたいけど、「以前」「以後」「前」「後」でたたみかけてくる
厚生年金
- 健康保険のあとだと、選択肢がまとまっているだけで、ありがたく感じる
- ADは翌日起算かどうかで迷わされるけど、落ち着けばいけるでしょう(健康保険で心を乱された人は引きずらないようにしないといけない)
- 3点とれないってことはない
国民年金
- DEは絶対死守
- ACもそれほど難しくはないので、3点は守れそう
- 個人番号の取扱いをチェックしていなければ、Bは迷うかも
とにかくお疲れさまでした
何はともあれ、真夏の暑い時期に、午前と午後にかけて臨む試験が終わりました。
満足のいく結果の人も、そうでなかった人も、本当にお疲れさまでした。
今は少し落ち着いて、11月の合格発表を待ちましょう。
皆さまの合格を心よりお祈り申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました。