テキストは最新のものでも要注意【社労士試験独習者】

2017.04.13

社労士試験に独習でチャレンジされている皆さま、もうすぐ本年度(平成29年度)の本試験詳細公示の時期です(追記:4/14に発表になりました。社労士試験オフィシャルサイトをご参照ください)。

マイペースで受験勉強は進んでいるでしょうか。

今日は社労士試験独習者の皆さまに、少し確認しておきたいことがあります。

テキストは最新のものを使っているでしょうか?

「そんなの当り前」という声が聞こえてきそうですが、中には、人から譲り受けたものを使っていたり、前年のものを継続使用していたりする人もいるので、そういう人は少し注意が必要です。

社労士試験の試験科目では、とにかく毎年のようにたくさんの改正があります。

しかも、ここ数年の試験では、改正点からの出題が増加傾向にあります。

広範な出題範囲と頻繁な改正は社労士試験の特徴ですので、改正にどれだけ対応できるかが勝負の決め手になるといってもいいでしょう(過去問ができていることが大前提ですが)。

ですので、一年前のテキストは使い物にならないというよりも、むしろ、古い情報(=間違った情報)が載っている分、有害でさえあります。

悪いことは言いませんので、ここはお金を惜しまずに、最新のテキストを用意なさってください。

しかし、それだけでは十分とはいえません。

さらに注意が必要なことは、最新のテキストであっても、必ずしも改正に完全に対応しているとは限らないということです。

たいはんのテキストは、合格発表後に最新刊が発行されます。

つまり、前年の後半までの改正(その時点で施行が決まっているものを含む)には対応できていますが、それ以降新しく決まったものについては、漏れがある可能性があるのです。

たとえば、平成28年12月に発行されたテキストが11月末までの改正に対応していた場合、12月~4月基準日までに新しく決まった改正には対応していないということです。

約4ヶ月ですが、その間に新しく決まる改正は無視できないものです(繰り返しますが、社労士試験の受験科目は広範囲で頻繁な改正があります)。

スクール生であれば、重要な改正についての最新情報を得る機会はあるでしょうが、独習者の場合、自力で全部の改正の情報を入手することは時間がかかりすぎます(そんな時間があれば、テキストの読み込みや模試の復習をするべきです)。

ここは時間の節約のためにも、多少お金がかかっても、最新情報を買うべきです。

改正法や白書対策の講座を出している予備校もありますし、受験雑誌も特集を組んでいます。

受験雑誌であれば1000円程度で買えますので、それほど経済的な負担にはならないはずです。

是非、これらを有効に活用して、最新の情報を得たうえで、本試験に臨んでいただきたいと願っています。

皆さまの合格を心よりお祈り申し上げます。