それでも社労士試験受験生を応援したい

2017.04.04

平成29年度(第49回)社労士試験を受験しようと準備している方には、本試験のプレッシャーがかかってくる季節となりました。

ここ2年の合格率が低いことや、科目ごとに設定された合格基準点(足きりライン)や免除制度といった試験制度自体への不満、言いたいことは山ほどあると思います。

「社労士試験なんて、合格してもたいして役に立たないくせに、試験範囲や暗記量が大きすぎて、コスパが悪すぎる!」・・・ごもっともな意見です。

正直、もう受けるのやめようかなって迷っている人もいるかもしれません。

ちょうど、去年のこの時期の私がそうでした。

私は平成25年度試験から受験を開始したのですが、初回はほぼ無勉状態だったので、あえなく撃沈。

翌26年度は、自分なりに頑張ってみたものの、選択労一で1点足らず(他は9割程度取れていたのですが)。

平成27年度も、またもや選択労一1点足らずで、まさに労一の呪いにかかっていました。

さすがに2年連続でこれが続くと、本当に精神的にきつかったです。

「クソみたいな問題作りやがって」と試験に八つ当たりしたこともあります。

たしかに、合格した今でも、この試験制度はヘンだと思っています。

試験にかけた労力に比例して合格できないというか、択一で8割キープできる力がついたあとは、どんなに労力をかけても合格確率が上がらないってのが正直な感想です。

ただ、それでも合格される方はいるわけで、運だけではない何かが自分に足りなかったのだと思っています。

私は独習でしたが、予備校の模試だけは通信でとっていましたので、テキスト、過去問、選択式の問題集、模試の復習を徹底することが私の受験スタイルでした(平成26年からやっていました)。

その結果、択一式で8割程度はキープできるようになっていました。

それでも、1科目でも選択式の地雷を踏めば一巻の終わりです。

何が足りないのだろうか。

私は、冷静に検証してみました。

その結果、白書や統計、改正法の準備が不足しているのではないかと気づきました。

これらに関しては、独習では、なかなか満足に対応できないことを、素直に認めようと思ったのです。

そこで、平成28年度、この年に初めて、白書と改正法に関する予備校の講座を通信で受講しました。

スクール生にとってはそんなの常識だと言われるかもしれませんが、独習だった私にはその必要性や優先順位がいまひとつ理解できていませんでした。

自分の受験スタイルにこだわって、独りよがりになっていたのかもしれません。

結果として、それが功を奏したのかどうかわかりませんが、この年、ようやく合格することができました。

同じ年の試験で、選択雇用保険や厚生年金で悔しい思いをした方が少なからずいらっしゃることを知っています。

心が折れそうになりますよね。

試験を受け続けるのも、ここで諦めるのも、決めるのは自分自身です。

「まだできることがあるかもしれない」・・・闇雲に新しいことに手を出すのがいいとは思いませんが、独善的になり過ぎて、何かやるべきことをやってないのではないかと検証してみる価値はあると思います。

やり残してることはないですか?

何かにこだわりすぎて、独りよがりになっていませんか?

いろいろ迷って当然です。

報われない試験制度にやりきれない気持ちになるのも当然です。

それでもここで闘うと決めた人に、私は最大限のエールを送ります!