祥福舎が卓ゲをする理由

2017.04.11

筆者の主宰する任意団体「祥福舎」には「卓ゲ部」、「お助け部」、「招福部」の3部門があります。

このうち、「お助け部」と「招福部」では「お金」に関する活動を行っているので、そんなに違和感はないと思いますが、ただ、「卓ゲ部」に関しては、なぜ祥福舎で卓ゲをやるのか不思議に思われる人がいるかもしれません。

卓ゲとは、卓上ゲームすなわち「電源を必要としないアナログゲーム」全般を指す言葉で、将棋や囲碁に麻雀、トランプや花札からボードゲームやカードゲーム、TRPGまでを含むとても広い概念です。

このように卓ゲと言っても色々な種類があるのですが、祥福舎では主にボードゲームとTRPGを行っています。

もちろん、筆者の趣味であることには違いないのですが、祥福舎が卓ゲをやることには、一応の理由があるのです。

 

祥福舎が選ぶボードゲームの基準は、①頭を使うが、それだけで勝敗が決まらないこと、②運が必要だが、それだけで勝敗が決まらないこと、③ゲーム内でプレイヤー同士の交渉ができることの3点です。

そして、これらは、そのまま、祥福舎が卓ゲをやる理由そのものなのです。

①頭を使うが、それだけで勝敗が決まらないこと

ゲームなので、戦略性が重視されることは言うまでもありません。

ただ、戦略だけで勝敗の決まるゲームは、結局はプレイヤーの経験や技量の問題になってしまうので、その道を極めた人と初心者とが一緒に卓を囲むことが難しくなる傾向にあります。

初心者に優しいベテランさんが多いのは確かですが、初心者は初心者なりに気を遣ってしまいます。

色々なレベルの人が気軽に一緒に卓を囲んで楽しむには、「運」の要素もほしいところです。

②運が必要だが、それだけで勝敗が決まらないこと

では、「運」の要素があれば、それだけでいいのでしょうか。

いわゆる「運ゲー」という種類のものは、みんなでわいわい盛り上がるゲームが多いように思います。

「黒ひげ危機一髪」や「人生ゲーム」などのパーティーゲームは、お誕生日会などのイベントでやるには鉄板でしょう。

ただ、すごく楽しいのですが、それだけでは物足りない気持ちもあります。

ゲームである以上、頭を使って勝敗を競いたいところです。

③ゲーム内でプレイヤー同士の交渉ができること

そうすると、戦略性と運のバランスのとれたゲームということになるのでしょうが、祥福舎ではもう一つ重視していることがあります。

それは、ゲームのシステムとしてプレイヤー同士が交渉できることです。

せっかく対面でやるのだから、その醍醐味は人と人とが生でやりとりをすることだと思っています。

交渉によって有利にゲームが進められたり、ときに協力して共通の敵を攻撃したり、はたまた裏切られたり・・・

ゲームの要素に人間性が組み込まれているといってもいいかもしれません。

それは「お金」の話とよく似ている

まとめると、「戦略性が重要だけど、運の要素もあって、交渉力が必要になる」ということです。

ここまでくると、祥福舎が卓ゲをする理由がわかっていただけたかもしれません。

これって、「お金」の話によく似ているのです。

投資や商売だけでなく、労働でお金を稼ぐにも、戦略性は欠かせません。

だけど、それだけでは不十分で、それを支える交渉力や最後には運の要素が必要になってきます。

頭を使って、体を使って、最後は運に後押ししてもらうってかんじでしょうか。

これが、祥福舎が卓ゲをやる理由なのです。

卓ゲ会やっています(ちょっと宣伝)

そういうわけで、祥福舎卓ゲ部では、奇数月に卓ゲ会をやっています。

前回は3月25、26日の土日に行いましたが、そこでは「カタン」や「パンデミック~クトゥルフの呼び声」をやりました。

次回は5月開催の予定です。

小難しいことはさておき、結局は「楽しんだものが真の勝者」ということで、これからも活動を続けていきたいと思っています。