ディプロマシールール説明 基本編(6) ~命令記入フェイズ 維持命令
2020.02.21
初心者向けディプロマシー基本ルール(6)
オフィス北浦が主宰する祥福舎卓ゲ部では、対面型のディプロマシーというボードゲームを行っています。
参加者は初心者さんが多いので、その都度ルール説明の時間を1時間程度設けていますが、事前に基本的なことを確認できるように、こちらのサイトでも説明していきたいと思います。
第6回目は、命令記入フェイズについて、命令記入フェイズの概要と維持命令をご説明します。
<スポンサーサイト>
命令記入フェイズって何をするの?
命令記入フェイズでは、各プレーヤーが自国の軍隊ユニットに対して命令を下します。
外交フェイズで得た成果をもとに、各プレーヤーは司令官となって軍事行動を決定するというわけです。
命令記入フェイズの概要や注意点は次のとおりです(一部ハウスルールも含まれます)。
- 命令は、命令書に記入する方法で行われます。祥福舎卓ゲ部のディプロマシー会では、オリジナルの「命令書カード」を使用します
- 命令書カードにはターンと国名を必ず記入してください
- 命令記入フェイズでは、各プレーヤーは交渉をしてはいけません
- 命令書の内容を各プレーヤー間で開示しないでください。また他のプレーヤーの命令書の覗き見もしないでください
- 命令書記入の時間は概ね5分とします。できあがったプレーヤーは速やかにGMに提出してください
- 内容の特定ができない命令書や実行不可能な内容の命令書は無効です(GMから釈明や補正を求める場合があります)
どんな命令があるの?
命令記入フェイズで使用する命令は全部で次の4種類があります。
- 維持(Hold)命令:現在地に留まる命令
- 移動(Move)命令:隣接地に移動する命令
- 支援(Support)命令:他のユニットの移動または維持を支援する命令
- 輸送(Convoy)命令:陸軍ユニットを海上を経由させて他の沿岸地域に移動させる命令(海洋地域にいる海軍ユニットのみに認められた命令)
各命令の内容については、それぞれの回でご説明します。
どんな命令書を使うの?
祥福舎卓ゲ部のディプロマシー会では、5種類の「命令書カード」を使用します。
これは、支援命令をさらに2種類に分けて、移動を命令されたユニットへの支援(移動支援)とそれ以外の命令をされたユニットへの支援(維持支援)としているからです。
ですので、命令書カードは、
- 維持命令
- 移動命令
- 移動支援命令
- 維持支援命令
- 輸送命令
の5種類となります。
<スポンサーサイト>
維持命令って何?
維持命令は、ある軍隊ユニットにその現在地に留まらせる命令です。
いわば防衛命令です。
維持命令の内容や注意点は次のとおりです。
- 維持命令を受けた軍隊ユニットは、現在地に留まります
- 維持命令を受けた軍隊ユニットの維持力は1です。
- 無効な命令を受けた軍隊ユニットは、維持命令を受けたものとみなされます
- 何も命令を受けなかった軍隊ユニットは、維持命令を受けたものとみなされます
- 移動命令を受けていない軍隊ユニット(支援命令、輸送命令を受けている軍隊ユニット)は、その現在地においては維持命令を受けたものと同様の効果があります
- 移動命令に失敗した軍隊ユニットは、その現在地においては維持命令を受けたものと同様の効果があります
- 海岸線が2つある地域において、一方の海岸に海軍ユニットがいる場合、その維持の効果は地域全体に及びます。そのため、もう一方の海岸に移動を試みた海軍ユニットがいた場合でも、その海軍ユニットに対して維持の効果が及びます
維持命令はどうやって書くの?
維持命令は、上記のとおり「何も命令を受けなかった軍隊ユニットは、維持命令を受けたものとみなされます」ので、何も書かなくても問題はありません。
ただし、軍隊ユニットの数が多くなると、命令を失念していることもありますので、各軍隊ユニットごとに命令忘れがないように、維持命令もしっかり書くことをおすすめしています(GMとしても、何も書かれなかった場合、維持命令なのか、命令忘れなのかわからないので、釈明を求めることになります。それも手間ですので、維持命令を書いてもらえるとたすかります)。
書き方としては、特に決まったルールがあるわけではありません。
命令の内容が特定できれば足ります。
たとえば、イギリスがLon(ロンドン)海軍(F)に維持命令を行う場合には、
- F Lon-Hols
- ロンドン海軍 維持
などです(なお、一つの地域には一つの軍隊ユニットしか存在できないので、Fや海軍の表記がなくても有効です)。
命令書カードを使う場合には、
このように書いてください。
<スポンサーサイト>
さいごに
今回は命令記入フェイズの概要と維持命令についてご説明してきました。
最初は、命令書の書き方がよくわからないこともあると思います。
要は特定できればいいのですが、最初はどうしても難しく考えてしまうものです。
GMとしては、せっかく書いてもらった命令書を無効にするのは心苦しいので、そうならないためにも事前にどんどん聞いてもらった方が助かります。
次回は、移動命令についてお話していく予定です。
<スポンサードリンク>
ディプロマシーの購入ご検討の方は下記のAmazonのリンクをご参照ください
あわせて読んでいただきたい記事
ディプロマシールール説明 基本編(4) ~ユニットの初期配置
ディプロマシールール説明 基本編(7) ~命令記入フェイズ 移動命令
ディプロマシールール説明 基本編(8) ~命令記入フェイズ 支援命令
ディプロマシールール説明 基本編(9) ~命令記入フェイズ 輸送命令