50代のおひとり様予備軍が始めた「放活(はなかつ)」──生前整理の第一歩、2ヶ月目の記録(2025年6月~7月前半)
2025.07.11

もくじ
放活(はなかつ)まだまだ継続中― 2ヶ月目は“気持ちの整理”が本番でした ―
おひとり様をサポートするボードゲーム系社労士&ファイナンシャルプランナーの徳本です。
5月から始めた「放活(はなかつ)」。
“手放す生活”という意味を込めたこの言葉には、単にモノを処分するだけでなく、「暮らしを軽くして、心にも余白をつくる」という願いを込めています。
1ヶ月目は、物理的なモノを片付けることが中心でしたが、2ヶ月目に入ってからは“気持ちと向き合う放活”が始まりました(1ヶ月目の報告は「50代のおひとり様予備軍が始めた「放活(はなかつ)」──生前整理の第一歩、1ヶ月目の記録(2025年5月)」の記事をご覧ください)。
今月は、本や紙類、縁起物の置物など、どれも「なぜか手放しにくい」ものばかり。
でも、少しずつでも「なぜ持ち続けているのか」「今の暮らしに必要か?」と問い直すことが、放活(はなかつ)の核心かもしれないと感じ始めています。
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今月手放したモノたち
書籍:200冊処分。30冊を売却、約5,000円に
まずは、本棚の整理に着手しました。
詳しく数えてはいませんが、もう使わない書籍(大学時代の教科書や各種資格試験の参考書など)、知識の古くなった書籍(法律や社会保険関係の専門書、実用書、パソコン関係の本など)、読まない漫画や小説などなど、ざっと200冊はあったかと思います。
一気に捨てると重量があるので、分割して処分していきました。
ただ、状態の良い漫画や小説、ビジネス書、自己啓発本などまだ誰かに読んでもらえそうなもの合計30冊ほどは、古本の買取サービスを利用して処分しました。
厳選したからか、買値がつかなかったのは2冊だけで、その他は買い取ってもらえました。
値段は合計で5000円ほどでしたが、誰かに読んでもらえるならそれが何よりです。
個別にメルカリなどで出品すれば、もう少し高く売れたのかもしれませんが、その手間と時間を考えると、一括で買い取ってもらえたのはありがたかったです。
何より本棚がすっきりしました。
本棚に、お気に入りの小説や最新の実用書、趣味の歴史関係の本(日本史と西洋史の本が1:1)が整然と並んでいるのをみていると本当に気持ちのいいものです。
本棚が整うと、ちょっと賢くなった気がするのは気のせいでしょうかね(多分気のせい)。
取り扱い説明書:昭和レトロに、笑ってちょっと切なくなった
次に手を付けたのは、「取説・保証書」といった家電などの付属書類です。
このての書類、ほとんど使うことはないのに、なぜか律儀に保管していました。
それを片っ端から廃棄処分していきました。
なにせ、もう本体がないものがほとんどなので、「使う・使わない」を考えずにただゴミ袋に入れていくだけの単純作業・・・のはずでした。
そんな中、なんとも懐かしいものを発見しました。
その画像はこちら。

なんと昭和後期のエアコン、洗濯機、テレビの古い取扱説明書たち。
ついでに、知っている人は知っている初期の家庭用パソコン三菱「レタス」の保証書までも。
当然もう現物は残っていませんが、附属書類だけが引出しの中で眠っていました。
つい手に取って読んでみると、当時のデザインや言い回しが妙に味わい深くて、懐かしいやら、おかしいやらで、しばし時間を忘れて昔のことを思い出していました(これを始めると放活がすすまなくなるのですけど、さすがに抗えなかったです)。
ただ、当時の筆者は小学生高学年か中学生くらい・・・「ああ、これだけ長い時間が経ってたんだな」と気づいて、少し切なくもありました。
置物:一番手放しにくかった「縁起物」たち
今月、いちばん心理的に手ごわかったのが、縁起物の置物たち。
とくに招き猫の貯金箱が9個ほどありました。

「福を呼んでくれそうだから」と、なかなか手放せませんでした。
そこで、知り合いの神主さんや住職さんに、縁起物の処分に際して何かした方がいいのかと聞いてみました。
そうするとお二方ともに「どうしても気になるというのならやれることはあるけど、もう役目を終えていると思うのであれば感謝の気持ちを込めて手放せばいいではないか」とのこと。
それを聞いて、手放そうと決心がつきました。
このまま置いておいて、自分が亡くなったあとに、処分業者に単なるゴミの一部として扱われるくらいなら、自分が生きている間に感謝を込めてお見送りするほうがいいのではと思ったのです。
そうして「ありがとうございました」と言いながら一つ一つ埃を払って片付けていると、「チャリン」と音がするではないですか。
「これ貯金箱だったんだ」と思い出し、中をあらためると100円玉が1枚だけ出てきました。
招き猫さんたちも役目を終えてほっとしたのかもしれません。
ありがたくいただき、すぐに使わせてもらいました(お金は流通することが役目だと思っているので)。
おわりに|“手放す”は、“暮らし直す”こと
2ヶ月目の放活(はなかつ)は、「気持ち」との向き合いが中心でした。
モノには、記憶や感情がくっついているからこそ、ただ「いらない」では判断できない。
でも、迷いながらでもいいから、1つずつ丁寧に向き合うことが大事だと思っています。
無理に全部を捨てなくてもいい。
「今はまだ持っていたい」と思うなら、それも大切な自分の気持ち。
でも、「なぜ持っているのか?」を考えるだけでも、暮らしは少しずつ変わっていく気がしています。
確実に言えることは、2ヶ月前の我が家とは見違えるくらいに整ってきたこと。
一つ一つの行動は地味なことが多いけど、一つ一つ着実に部屋と心が整ってきています。
放活(はなかつ)は、「暮らしを軽くして、心にも余白をつくる」こと、つまり単なる“モノの片づけ”で終わらない、暮らし直しの習慣だと思っています。
まだまだ先は長いと思いますが、これからも放活(はなかつ)続けていきます。
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