第49回(平成29年度)社労士試験合格発表・・・選択労一の地雷がつらすぎる件【社労士試験独習者】

2017.11.10

オフィス北浦のブログサイトにようこそおいでくださいました。

社会保険労務士の徳本博方です。

2017年11月10日、第49回(平成29年度)社労士試験の合格発表がありました。

今回は、2613人の人が合格なさったということです(合格率6.8%)。

合格者の皆さま、本当におめでとうございます!

心よりお祝い申し上げます。

 

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今回は、この合格発表の内容を受けて、基準点の補正について個人的な感想を述べたいと思います。

「今年も選択労一の地雷が炸裂したな」というのが率直な感想です。

今回の選択式試験の2点補正は、雇用保険と健康保険で行われたのですが、残念ながら労一では補正は行われませんでした(ちなみに、択一式試験では厚生年金で補正が行われました)。

確かに、実際に解いてみたところ、選択式の健康保険はかなり苦戦しましたし、雇用保険も特に後半の2問は難しかったと思います。

(なお、筆者の今回の試験の感想は、2017年8月29日投稿の「受験生の皆さまお疲れさまでした・・・今年も選択労一たいへんでしたね【社労士試験独習者】」という記事に書いてありますので、よろしければご参照くださいませ。)

厚生労働省発表の「試験科目得点状況表(選択式)」によれば、健康保険の1点以下は累計37.8%、2点以下はなんと累計73.7%で、平均点も1.9点にとどまっており、受験生の皆さまがかなり苦戦されたことが伺えます。

また、雇用保険にしても、1点以下累計30.0%(小数点以下を計算すると、約30.037%で30%超基準を超えているということでしょう)、2点以下は累計55.2%で、平均点は2.3点とこちらもなかなか大変だったようです。

数字のうえでは、この2科目に補正が行われたことは問題はないと思います。

しかし、他の科目について「試験科目得点状況表(選択式)」をみると、少し不思議な現象が起きています。

それは、労一です。

労一の平均点は2.2点で、前述の雇用保険の2.3点よりも低くなっています。

また、労一の2点以下は累計60.5%であり、こちらも雇用保険の55.2%を上回っています。

つまり、この二つの点においては、労一は雇用保険より難しかったといえます。

では、なぜ雇用保険で補正が行われ、労一では補正が行われなかったのでしょうか。

それは、1点以下の累計が、雇用保険ではぎりぎり30%を超えていたのに対して、労一は26.4%にとどまった(30%を超えていなかった)からだと思われます。

これは、労一では2点取れた人が多かったということです。

実際に、人数でいえば、雇用保険で2点だった人は9476人ですが、労一の2点は1万2856人でした。

この差が、補正の有無を分けたと言っていいでしょう。

1万3000人近い人が、労一で2点にとどまって合格できなかったということです。

もちろん、労一だけが原因ではない人もいるでしょうが、労一に泣かされた人が多いのも事実です。

これはつらい。

筆者もこれと同じようなことを平成26年度の試験で経験しました。

択一、選択ともに合計で9割近く正解していたのに、選択労一が2点だったため、不合格となったのです。

まさに「選択労一の地雷」です。

今年も、また同じようなことが起こったのかと、試験結果を見て、とても残念な気持ちになりました。

あのときは、本当にすごく悔しかったですから。

もしかしたら、このブログをみてくださっている人の中に、今回の選択労一の結果で合否を分けたという人がいるかもしれません。

その気持ち、本当によく分かります。

筆者も同じような思いをしてきました。

それでも筆者はあきらめずに受験を続けた結果、なんとか平成28年度の試験に合格し、開業社会保険労務士としての道を歩んでいます。

軽々しく頑張れとは言いません。

でも、筆者のような者もいるということは知ってほしいと思います。

そういう気持ちを込めてこのブログを書いています。

 

以上、平成29年度の社労士試験合格発表を受けて、個人的な感想を述べさせていただきました。

これからも受験生の皆さまの合格をお祈りしています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。